いよいよ新年度が始まります。中には、すでにスタートを切った人もいるでしょう。明日が待ち遠しい人もいれば、来ないでほしい人もいるかもしれません。いずれにしても来る明日、それなら納得の一日を過ごせる工夫をし、明日を迎えてみませんか。それには・・・
10年ほど前、岐阜の高山へ旅行に行きました。当時は、まだ今ほど外国人観光客はあふれていませんでしたが、高山の多さにびっくりしたものです。しかし昨今の海外観光客の賑わいぶりはそれを遥かに凌駕、道頓堀は一体どこの国と感じるのは私だけでしょうか。
ところで現在世界には約200の国がありますが、世界最古の国がどこか分かりますか。エジプト?インド?中国?…いやいや実は日本なのです。確かにそれらの国の歴史は、日本よりも古いのですが、王朝は幾度と変わり、現在の国が建国されたのは、いずれもここ100年くらいなのです。天皇制が約1400年(もっと古い説もある)続く日本は、一つの王朝の継続という意味において、世界最古の国なのです(今年になって知りました)。
皆さんは、外人(外国人?)と聞くとどんな人を想像しますか。特定の国や人物もあるでしょうが、白人を思い浮かびませんか。ペリーによる開国(日本人に衝撃でした)、続く明治政府の文明開化政策によって、欧米の文物が大量に輸入された日本では、外人と言えば西洋人(白人)を意味しました。それが欧米コンプレックスを生み、現在でも日本人は白人に憧れるのです。覚えていますかタカ&トシの「欧米かっ!」の漫才、これがうけたのもそんな心理の反映でしょう。
ところで西欧人が白人というのは、日本の常識かもしれませんが、人類600万年の進化から見ると、話は全く違ってきます。日本が縄文時代の頃、約1万年前のヨーロッパに住んでいたのは、なんと肌の黒い人たちでした。1903年に英国のチェダー村(チーズで有名)で、ある骨が発掘されました。最新の遺伝子研究からこの骨の持ち主は、黒い肌と青い目を持つ20歳ぐらいの男性、という事が明らかになったのです。当初この黒い肌の男はよそ者と言われましたが、同じ時代の他地域の骨からも同様の結果が出ました。この事からこの時期ヨーロッパの住人は、現在のような白人ではないと分かってきたのです。この肌が何色になるのかは、気候と生殖が深く関与していると言われます。現生人類の祖先は、7万年前に生まれ故郷のアフリカを出、あちこちで定住を繰り返しながら、最終的に現在のヨーロッパへとたどり着きました。そこで生存に迫られ、黒い肌から白い肌へと変貌を遂げたのです。人種問題を考える上において、このような現象を我々はもっと知るべきでしょう。
今や知識や情報はスマホで簡単に得られ、学校でもタブレットを使うような時代です。紙の本は時代遅れかもしれませんが、五感を通し深く心に響くと思うのです。納得の一日を過ごす工夫として、紙の本を読んでみませんか。何か感じられると思います。もし本を探すなら大阪中央区「隆祥館書店」がおすすめです。小さな書店ですが、面白そうな本を紹介してくれると思います。今回は「人類の祖先に会いに行く」(河出書房新社)を参考にしました。
早川友教