『 心にしみる我が子の一言 』

 今年はコロナの1年となりました。世界的にオミクロン株が、流行の兆しを見せる一方、日本では新規感染者が減少しています。コロナの撲滅は無理でしょうが、それなりに折り合いのつく世界が、来年こそは実現してほしいと願います。

さて12月ともなればクリスマスやら正月の準備やら、何かと気ぜわしい時節でもあります。そこで年末の慌ただしさをしばし忘れ、子どもたちが普段何を思い、何を感じ、何を見ているのか、そんな一面にふれてもらいたいと思います。

  • 4歳まで一人っ子だった息子。妹ができたある日ふとお母さんにもらす「お母さんのひざは、ぼくの基地」。
  • 10歳の女の子が妹を叱る母を見て「お母さんは小さいとき どんなお母さんになりたかったの?」。
  • 父の日、お父さんのプレゼントには若いお母さんがほしいと言った時、3歳の男の子が 「古うてもええ、慣れたのがええ」。
  • 授業参観で「お母さんが一番よく使う言葉は」という先生からの質問に6歳の男の子が「早く寝なさい。早くしなさい。早く食べなさい」。
  • 二人の子どもをかかえて「時間がない」を連発していた母に、3歳の娘「じゃぁどこに行ったら時間はあるの」。
  • 珍しく早起きの5歳の息子に、どうして早く起きたのと聞くと「お父さんの顔を見たくて、早く起きた」。
  • 人間はやがておじいちゃんおばあちゃんになる、という話を聞いて3歳の男の子「ママはずっとママやでえ」。
  • 夫婦で声を荒げたけんかの後で、5歳の男の子「夫婦げんかってこわいものだねえ」。
  • 字を覚えたての4歳の男の子がママに出した手紙「ママいつもおしごと、ごはんありがとう これからはぼくががんばるよ がんばるママをいつもみているよ」。
  • ママが残業で延長のお迎えの最後が続いた時、3歳の男の子「なんで僕だけママが来ないの。いやになったの」。
  • 最近怒ってばかりのママに、3歳の男の子「前はママが1番好きやったけど、今はパパが1番。ママは6番」。「6番って‥‥」。
  • 母の忙しさを知る8歳の娘、お母さんが用意した明日のクリスマス会の交換プレゼントを何気に開けてしまう。お母さんが「あっ、それ明日のっ!」と声を出すと「忙しいのに迷惑かけてごめん」と号泣。子どもの迷惑かけてごめんには辛かった。
  • 6歳の息子の素朴な疑問「ばあば(実家)の所では、お母さんはなんでそんなに笑ってばっかりなん」。
  • 寝る時いつもママに添い寝してもらっていた5歳の男の子、ある日「ママはまだお仕事があるから一緒に寝なくてもいいよ」。 (本当はいっしょに寝てほしいけれど、ママはいつも寝入ってしまい、後で起きては家事をするのを気づかって)
  • 父は朝早く出勤し、寝てから帰ってくる毎日、たまたま早く起き朝、出かけるお父さんに向かって3歳の息子が「又来てね」。
  • 母の時節に応じた玄関の装飾を見て10歳の娘「季節を感じられて良かった」。(どこの家でもやっているわけではない事を知り)
  • 理由をつけては習い事を休みたがる5歳の女の子。お母さんは「やめるの?続けるの?」と詰問。「お母さんは止めてほしくないんやろ」。怖い顔していたのかな。
  • 自分は怒っていないのに、我が子が私を見ながら「お母さん怒ってる?」。
  • 時々5歳の娘が、お母さんをつつくので「何でつつくの?」と聞くと「本物かどうか調べてるの」。 (本当のお母さんがいないと考えただけで、不安になるのでしょう)
  • 6歳の女の子、お母さんと二人でテレビを見ている時、突然何を思ったのか「お母さんの子で良かった」。

(祥伝社「天使の一言」・アソカ職員の体験より)

おそらく「あるある」と思ったお母さん、お父さんは少なくないでしょう。子育ては、いつもいつも楽しいことばかりではありません。それは保護者の皆さんが一番良く知っていると思います。しかし時には親が与えるものより、もっと大きなものを、子どもからもらうことがあります。そんな体験こそが、子育てのだいご味なのだと思います。

一年で最も慌ただしい師走だからこそ、改めて我が子に思いをめぐらせる、そんな一時を持ってみるのも良いかもしれませんね。

 

それでは来年、皆さんにとり素敵な一年になりますように。

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